60歳以上のシニア向けにマーケティングを行う際に、
「シニアに対して、デジタルマーケティングは有効なのかな?」
「そもそもシニアはスマホを持っているのかな?」
「シニアでもLINEは使っているのかな?」
このように迷うことはありませんか?
もしかすると、シニアに対して誤った認識があるかもしれません。
その上で、主にLINEを使ったデジタルマーケティングの有用性について説明します。
シニア向けの商品やサービスを扱っている方には必見の記事ですので、ぜひ最後までご覧ください。
シニアのネット事情はどうなっている?
シニアは、インターネットやスマホを使えないと思っていませんか?
「はい」と答えた方は、一昔前の認識と言えるかもしれません。実は、シニアのネット事情は昨今、大きく変化しているのです。
そこで、現代におけるシニアのネット事情を正しく理解し、シニア向けマーケティングに活用しましょう。
シニアのネット利用率は80%を超えている
総務省の調査によると、年齢階層別のインターネット利用率は下記のような結果になりました。
現代は、80代であってもインターネットを使っている時代なのです。
特に、65歳までは正社員として働いている人が多い60代では、インターネットを当然のように扱っているため、インターネット利用率は80%を超えています。
そのため、シニアはインターネットを当然のように使っている世代であると捉えておきましょう。
シニアの90%以上がLINEを使っている
シニアがインターネットを使っていることはわかりましたが、SNSは使っているのでしょうか?
SNSの黎明期から使いこなしている40代や、若い世代が使っている印象がありますが、シニアはどうなのでしょうか?
その疑問を調べたのが、NTTドコモモバイル社会研究所です。
2022年にシニアのSNSの利用率を調べた結果、シニアが利用しているSNSの1位はLINEでした。しかも、60代で91.0%。70代でも90.4%がLINEを使っているとの返答でした。
出典: NTTドコモ モバイル社会研究所 2022年一般向けモバイル動向調査
なお、60代で2番目に使われているSNSはTwitterであり、31.6%。
70代で2番目に使われているSNSはFacebookであり、27.3%でした。
LINEと比較するとTwitterやFacebookの利用率が極端に低くなる状況です。
シニア向けマーケティングに着手すべき理由
シニアがインターネットやLINEを使っていることは理解できたものの、
そう思っている方が多いかもしれません。
しかし、今後の動向を踏まえると、シニア向けのマーケティングに着手すべきです。
その動向とは以下の2つです。
- 日本における高齢者人口がさらに増える
- ガラケーからスマホへの乗り換えが増える
順番に見ていきましょう。
高齢者人口がさらに増える
高齢化社会と呼ばれる日本ですが、それを裏付けるデータがしっかりとあります。
日本の総人口は2010年の1億2805万人を境に、徐々に減少しています。
内訳をみると、2021年の時点で65歳以上の高齢者は全人口に対して28.9%、75歳以上は14.9%、合計すると43.8%となり、すでに日本の人口の約半分が高齢者と呼べる状態です。
今後も高齢者人口は増えるため、シニアの市場規模は2025年には100兆円を超えるという調査データもあります。
この状況を踏まえると、人口比率が高いシニア向けにマーケティングを行うのは必須と言えるでしょう。
ガラケーからスマホへの乗り換えが増える
ガラケーと呼ばれる携帯電話から、スマホへ乗り換える人が増えることも、シニア向けのマーケティングに着手すべき理由の1つです。
シニアというと、スマホではなくガラケーを持っているイメージが強いですよね。
2021年の通信利用動向調査(世帯編・世帯全体)統計表において、ガラケー(携帯電話)を持っている比率を見ると、
- 20代で20.7%
- 30代で21.9%
- 60代で38.5%
- 70代で50.7%
このような結果が出ています。60,70代のシニア世代では、ガラケーがまだまだ中心であると言えるでしょう。
出典:総務省 通信利用動向調査
とはいえ、ガラケーからスマホに乗り換える大きなきっかけとなりそうなのが、ガラケーの3G回線の提供の終了時期です。
実際は、ガラケーであっても4G回線を使った携帯端末に変更すれば使用可能です。
しかし、3G回線が終了する=ガラケーが使えなくなるというイメージが定着しているため、上記のタイミングでガラケーからスマホへの乗り換えが発生すると予想されます。
シニア向けマーケティングにLINEがオススメな3つの理由
シニア世代の状況をまとめると、
- シニアはすでにインターネットを使っている
- すでにスマホを持っている人はLINEを最も利用している
- ガラケーを使っている人は3G回線終了に伴い、スマホへの乗り換えが進む
- スマホを利用すればLINEを導入し、使うようになる
このような背景から、シニア向けにLINEを使ったマーケティングが必須と言えるでしょう。
なお、シニアがLINEを使う際の特徴として、以下の3つが挙げられます。
- LINEへの抵抗感が低い
- LINEの既読率が高い
- ブロック率が低い
順番にみていきましょう。
LINEへの抵抗感が低く、必要性が高い
シニアがLINEを使い始める理由として、抵抗感が低いことが挙げられます。
理由は、親戚や子供、孫と言った信頼のおける周囲がすでにLINEを使っている場合が多いからです。
周りが使っているため、トークやスタンプの使い方やビデオ通話の仕方まで、サポートが得られやすい状態と言えるでしょう。更に子供やお孫さんなどの大切な人たちとのコミュニケーションにはLINEの活用が欠かせなくなってきています。
そのため、他のSNSとは異なり、LINEは抵抗感が低く、必要性が極めて高いコミュニケーション手段になっています。
企業としては、先入観を持たずに、シニア向けにLINEマーケティングに取り組みましょう。
2.LINEの既読率が高い
LINEの既読率が高いことも、シニアの特徴と言えるでしょう。
理由としては、LINEのプッシュ通知を解除していないことが多く、届いたメッセージは全て開封し、目を通す方が多いからです。
さらに、スマホ画面にプッシュ通知のバナーが表示されるため、思わずタップしてしまうのも要因と言えるでしょう。
ブロック率が低い
LINEのブロック率が低いことも、シニアの特徴です。
理由は、
- 友だちの絶対数が若い世代に比べて少ない
- 企業からのメッセージをシンプルに楽しみにしている
- LINE通知をブロックする操作方法を理解していない
このようなことが考えられます。
そのため、企業側としてはLINEの配信頻度に注意するようにしましょう。
1. 友だちの絶対数が若い世代に比べて少ない
シニアは友だちの数が若い世代に比べると少ないこと。
そして、せっかく友だちになった「人」からのメッセージを、わざわざブロックする必要性を感じないこと。このような心境も、シニアならではと言えるでしょう。
特に、企業から発信されるLINEの情報であっても、発信者が名前を名乗っている場合は、ブロック率が低くなる傾向が強いです。
理由は、高齢者はメッセージが「人」から発信されたものと認識し、ブロックすることを失礼に感じる事が多いためです。
そのため企業側としては、名前を名乗り、「人」からの発信であることを認識してもらえれば、ブロック率が低い状況を維持できると捉えても良いでしょう。
2. 企業からのメッセージをシンプルに楽しみにしている
企業からのメッセージを純粋に楽しんでいる方が多いと考えられます。
筆者の周囲に限った話しではありますが、シニアは年齢とともに情報のインプットが減っていく傾向があります。付き合う人数が減り、限られた情報源にしか触れる機会がないことが原因です。
そのため、LINEでメッセージが届くとついついしっかりと読み込んでくれる傾向があるのです。
3. LINE通知をブロックする操作方法を理解していない
LINEを使っているシニアとしては、ブロックする方法がわからない。とはいえ、家族には操作方法をなんとなく聞きにくい。
結果として、ブロック率が低いままで推移するのです。
まとめ
一昔前のように、シニアはインターネットを使わず、新聞やテレビのようなオールドメディアだけで情報を取っているわけではありません。スマホを手に取り、インターネットを閲覧し、LINEを使って家族と会話するのが現代のシニアなのです。
だからこそ、LINEを使ったマーケティングは必須と言えるでしょう。
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