サブスクリプションサービスなど定額サービスを展開する際は、ユーザー数の増加に加えて解約数を抑える必要があります。
月あたり100人の新規ユーザーを獲得できても、100人以上解約されると売上は伸びません。
解約率を把握する際に役立つ指標として「チャーンレート」が挙げられます。
本記事の内容
チャーンレートとは
チャーンレート(Churn Rate)とは、日本語で「解約率」という意味です。
一定期間内において取引を行った顧客のうち、サービスの解約に至った顧客の割合を示します。
「顧客維持率」「退会率」と表記されることも多いです。
サブスクリプションサービスやSaaS(Software as a Service)などの定額サービスを提供する上で、チャーンレートを抑えることは非常に重要です。
「チャーンレートが低い=サービスに対する満足度が高い」と考えてよいでしょう。
チャーンレートの種類
チャーンレートは、下記の2種類に大別されます。
- カスタマーチャーンレート
- レベニューチャーンレート
1.カスタマーチャーンレート
カスタマーチャーンレートとは、サービスの全ユーザー数のうち、実際に解約したユーザー数(有料プランから無料プランに移行したユーザー数)が占める割合です。
ユーザーの離脱度を確認する上で、カスタマーチャーンレートの分析は必須になります。
2.レベニューチャーンレート
レベニューチャーンレートとは、サービス収益をベースにして算出するチャーンレートです。
一定期間の収益に対して、解約・プラン変更によって生じた損失がどれくらい占めているか、確認することができます。
解約数よりも実際に生じた損失を重視する点、カスタマーチャーンレートと異なります。
チャーンレートの計算方法
チャーンレートの計算方法は、カスタマーチャーンレート、レベニューチャーンレートでそれぞれ異なります。
<具体例>
10月1日時点でのユーザー数が1000人、10月中の解約ユーザー数が200人であった場合
カスタマーチャーンレート=(200÷1000)×100=20%
レベニューチャーンレート=(サービス単価×解約したユーザー数÷期間内の合計収益)×100
チャーンレートの改善方法
チャーンレートが高い場合、数値を抑えるために改善が必須です。
チャーンレートの改善方法として、下記の3つが挙げられます。
- 解約に至った理由を分析する
- 商品・サービス価格を見直す
- 顧客満足度を改善する
1.解約に至ったのか理由を分析する
まずは、なぜサービスの解約に至ったのか理由を分析する必要があります。
「サービス内容がニーズと合致していない」「サービス提供でトラブルが生じた」「競合他社の勢いが増した」等、チャーンレートの上昇理由は様々です。
理由を明確に把握した後、具体的な対応に移っていきましょう。
2.商品・サービスの価格の見直し
商品・サービスの価格が適正であるか、見直すことも重要です。
顧客はサービス内容は勿論のこと、それと同等以上にサービス価格を気にしています。同じクオリティのサービスが2つあった場合、大半の顧客は価格の安い方を選択するでしょう。商品・サービスを安売りする必要はありません。
あくまでも、価格が相場の適正範囲内に収まっているか、競合他社と比べて高すぎないか確認することが重要です。
3.顧客満足度を改善する
顧客満足度を改善することで、チャーンレートの低下に繋げられます。
オンライン上でのサービス提供は顧客の顔が見えにくいため、ついつい殿様商売になってしまうことも少なくありません。定期サービスだと、顧客はスマホ1つで簡単に解約できます。
「顧客満足度の低下=サービスの解約」と考えてよいでしょう。
定期的に顧客アンケートを実施して、顧客がどの点に満足しているか、また不満に感じているか確認することが重要です。
- サービスの解約に至った理由を分析する
- 価格が相場の適正範囲内か、競合他社と比べて高すぎないか
- 定期的に顧客アンケートを実施して、顧客がどの点に満足しているか、また不満に感じているか
チャーンレートを抑えるには配信ツールの活用もおすすめ!
チャーンレートを抑えるためには、顧客にサービス情報を詳細に届けることも重要です。
サービス提供者側が積極的に情報を配信することで、サービスに対する顧客の関心を高めることができます。
そこでおすすめしたいツールが「LOYCUS」です。
メールよりもLINEを日常的に利用している人が多いため、LINEで情報メッセージを配信すれば開封率・反応率を高めやすいです。
顧客ごとに配信情報を設定することも可能です。
顧客に合った情報を配信することで、顧客満足度の向上にも繋げられます。
この記事を書いた人
ダイスケ
神奈川県横浜市生まれ。学習塾の講師として勤務しながら、Webライティングを始める。これまでに、マーケティング・金融・FX・Web広告などビジネスジャンルを中心に記事を執筆。現在は専業ライターとして、記事執筆に奮闘中。趣味は歴史スポット、ラーメン屋めぐり。座右の銘は「七転び八起き」。
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